日常生活の中で「ファクタリング」という言葉を聞くことはまずないと思いますが、企業にとっては、とても心強い味方にもなり得る仕組みです。このファクタリングは英文字では「factoring」と綴り、直訳すると「仲介」とか「仲買人」といった意味の名詞になります。さて、金融においては、ファクタリングを一言で表現すると「債権回収代行業」といった言葉になります。代行業ですから、何かをしてくれる企業が絡んでくると予想出来ると思いますが、それを行うところはファクタリング会社と呼ばれています。
これには銀行系の会社と民間の会社があります。ところで冒頭に企業の心強い味方にもなり得ると書きましたが、それは次のような理由からです。例えば企業において資金が必要となった時に、お金を持っていなければどこからか調達しなければなりませんが、一般的には銀行から借りるといった形になります。ですが、審査に日数がかかったり、結局断られることも無きにしも非ずです。
その時、取引先の他社に対して売掛金（未収入金）があったとします。それが入金されるにはまだまだ先という場合もあるでしょう。そういった時に先程の会社を利用します。そこを通してファクタリング契約をすれば、早い時には即日にその売掛金をその会社が入金してくれるのです。
そしてその会社が代行して売掛金を回収したり、自社で回収した後にその会社へ支払うといった形で行うことが出来ます。もちろん手数料が必要になりますが、すぐに資金を調達出来るので、かなりのメリットが出てきます。それにお金の貸し借りはないので、金利も発生しません。ただし民間ではなく銀行系のところを利用するとお金についての状況をある程度把握されてしまい、その後の融資に影響してくることもあるそうです。